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服部昌孝 x 東京、表参道

服部昌孝は、東京の街角に自然の領地を作り、自然と構築物の関係性を演出しました。ナチュラルなアースカラーのルックに、モダンで軽やかな印象を与えるヴァレンティノのレイヤーを組み合わせることで、自然の美しさと人工物の対比の関係を表現しています。木、石、砂へのオマージュは、感性の源である原材料への賛歌です。
はっとり・まさたか/1985年静岡県生まれ。ファッション、広告、アーティストのMVなど、多岐にわたり活躍。2020年、制作会社〈服部プロ〉を設立し、作品の制作総指揮も手がける。

 

 

ヴァレンティノ‘アンボクシング’コレクションをはじめて見たとき、モダンなルックの中に美しいシルエット、スパンコールやオーストリッチのフェザーなど職人の手による美しい装飾が混在しているのがとても印象的でした。大地に佇む美しく羽根を開いた孔雀を連想し、それらのルックを都会的な孔雀と解釈しました。もちろん、人の手によって制作されたコレクションではありますが、このコレクションの中には感覚として、自然物と構築物がとても良いバランスで混ざり合っていると感じました。

モノグラムの構築的な部分からは繊細さ、ドレスのシルエットからは大地を感じさせるダイナミックさがあります。

自然物が、ヒトの手を加えることによって人工物になりまた、人工物も時間を経るに従い自然物へと戻っていったりもする。

アースカラーが基調となっているカラーパレットが、人々の肌の色からの着想だという事を知り、私が第一印象で得た、雄大な自然(神様が作り出したもの)と、ヒト(ここでは特にヒトの皮膚の色)は同等であり、自然物の象徴である木、岩や石、砂、それらと対極の関係にある人工物の象徴としてのテレビをウインドウの中に混在させることによって私にとってのこのコレクション‘アンボクシング’の解釈が完成します。

Masataka Hattori

  • なめらかなリズムと、コンテンポラリーなテイストの服部昌孝Spotify プレイリストが彼のクリエイティブなストアビジョンを思い起こさせます。

     

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