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ヴァレンティノ ピンク PP コレクション
セットを含め完全に隔離された中で、トータルブラックを時折挟みながら、いたるところにピンクがあふれています。無意識とリアリズムの必要性からの解放を表明する色としてのピンク。ピンクの要素を集めることによって、顔や目の表情で表現されるユニークな個性と服という作品とともに、視覚的な衝撃を取り除きます。シルエットを形作るサイン、一貫性をもたらす質感、構成の一部となっている装飾。引き算は、実のところ人と服の両方を増幅、拡大させるのです。モノクロームのカラーパレットによって高められた多様なボディやアティチュード、体つきがそうしたビジョンを現実のものへと変えています。ひとつの色が持つ力強さが、シェイプにも貫かれています。フォルムを引き締めるジオメトリックなタックによってボディの上に生み出されるボリューム、官能的な曲線、非常に短いヘムライン、くびれたウエスト。ふんだんにあしらわれたボウやラッフル、ペタル、レース、エンブロイダリー。同じくピンクの大きなプラットフォームのシューズ。そして拡大鏡を通して見ているかのように変貌したバッグ。サイズが拡大したバッグのディテールは時に大きく、時に小さくなり、開閉部は大きなシングルスタッズによって留められています。メンズとウィメンズ、どちらのワードローブも仕上げやハードウェアを含め、すべてにピンクの要素が与えられています。
ピンクを徹底的に使用したコレクションは実験的であると同時に非常に人間的な表現でもあり、価値や感覚を捉えて個性を高めます。ユニークな個性をもつこのピンクは、パントン・カラー・インスティテュートとのコラボレーションにより生み出されました。ピエールパオロ・ピッチョーリのピンクは、二つとない個性そのものなのです。